講習会名:運動器疾患の特効穴 頚部編
日時:平成30年10月28日(日)14:00 ~ 17:00
場所:全柔協会館4F
参加者名:25名
講師:松浦英世
肩書:関西運動器障害研究会名誉会長

講師の挨拶、本時の流れを簡単に説明され、早速デモンストレーションに移りました。前頚部・前頚肩部への刺鍼については助手の先生が説明されました。筋肉や血管の場所をモデルの皮膚上にペンで記入し、資料に沿いながら具体的な経穴の場所とその効果、気胸が発生しやすい部位・発生しにくい部位などの補足も交えながら、刺鍼角度や深さについても説明されました。後頚部や遠位穴については講師から、助手と同様一つひとつ丁寧に説明されました。講師陣の技を見逃さないよう、部位が変わるごとによりよいスペースを陣取りあう姿も見られました。

手技のデモンストレーションでは、頚部周辺のストレッチとスポーツマッサージと称された方法を紹介されました。その後、2人組で実技を行いましたが、講師は講師用ベッドでモデルを対象にしながら、理想的なベッドの高さ、立ち位置、施術者の常態の位置や手の添え方など、良い例・悪い例を含めた具体的な方法を紹介されました。その間助手の先生は、各ベッドを回りながら個別指導をされました。 

時間配分を考えながらの展開、講師・助手との連携のとれた動き、またそれぞれの的確な指導と講師陣が作り出す世界に受講者は惹き込まれた講習会でした。「全身を診ることが大切で、患者が痛みを訴えている部位だけへの施術は辞めましょう。」という講師の言葉で、講習会は終了しました。