柔道整復術および鍼灸・マッサージ術は歴史と伝統があり、柔整は江戸時代から、鍼灸は奈良時代から庶民の間で身近な治療法として親しまれてきました。現在でも国民の健康の保持・増進になくてはならないものです。近年ではWHOが鍼灸療法の有効性を認め、米国でもブームになるなど、国際的にも評価されています。気軽に行きやすい整骨院や鍼灸マッサージ院の役割は、社会の高齢化に伴い、老年のケガや疾病も増え、さらに重要度を増しています。この施術技術と資格保持者を守ることは、業界だけでなく日本国民全体にとって今後ますます必要なことであると考えます。
最近では、健康に対する国民の意識の高まりや、身体的により良い快適性(アメニティ)を求める傾向もあり、柔整・鍼灸マッサージ師は自ら資質の向上をして、技術の研鑽を行い、もっとその施術の良さをPRすべきであると思われます。また柔整と鍼灸マッサージの免許を共有してもっている資格者も多く、そのため連続性を鑑みると、全国的に柔整・鍼灸マッサージを統合して健康を考える公益社団法人が必要と考え、設立に至りました。
柔道整復・鍼灸マッサージを啓発普及させ、身近な治療法として国民に施術を受けてもらうことで健康が保持・増進され、公衆衛生の向上につながると考えます。広く施術者の人格・道徳・資質の向上を行い、国民に対して良質・適正な施術を行うことで、その事業目的である国民の医療・保健・福祉の増進が達成されることがまさに公益に資するものであります。