タイトル:起居動作の維持改善を目的とした実践

日時:平成31年2月17日(日)14:00~16:00

場所:全国柔整鍼灸協同組合 大阪事務所

参加者数:5名

講師:小幡太志

肩書:宝塚医療大学 理学療法学科 教授

小幡先生による起居動作改善・維持を目的とした実践という講義が行われました。
起居動作(寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩行)の中で頻度の高い動作を考え、動作の着眼点やポイントが説明されました。実際の患者の立ち上がり・寝返りの動画を見ながら動作の分析をして、講師からは「環境や条件も考慮し、患者の癖をよく理解した上で、より動きやすくなるように考えて欲しい。」とお話しされていました。

実技では、自分が患者になったと仮定し、意識して筋力を最小にさせての起き上がり・立ち上がりを実践してみましたが、受講者それぞれ動作が異なっており、無意識にしている動作を意識しながら動くことに少し戸惑う受講者もいました。整骨院のベッドは小さく、起き上がる時が狭くて難しいため、転落する事故を防ぐための介助についても説明がありました。講師からは「どのような危険がひそんでいるかを視野を広げて考えてほしい。力の入れ方や意識するところを観察して患者に教えてあげてほしい。」とお話しされていました。受講者も顔馴染みの方が多かったため、リラックスした雰囲気で講師との距離が近く質問しやすい講習会でした。