講習会名:学術講習会

日    時:平成26年11月24日(月・祝) 時 間:13:00~16:00

場    所:全柔協 福岡事務所

参加者数:9名

講    師:山田温

肩    書:平成医療学園専門学校 柔道整復師科 教員

 

定刻通り講習会はスタートしました。まずは北野学術局長より挨拶と講師の山田温先生の紹介が行われました。

始めに講師より「何を目的としてテーピングするのか。一つ一つの意味を知っておくことが大切です。」「テーピングの巻き方は決まったものはあるがそれだけではなく、どこがどういう動きの時に痛いのかを確認し、その症状に合ったテーピングをしなければいけない。」とテーピングの基本について説明があり、テーピングの技術と共に出来栄え(見た目)も重要で、技術と出来栄えによって患者からの信頼を得ることができると話されました。

合わせてテーピングのメリット・デメリットやサポーターとの違いを分かりやすく解説され、コストのことも考えて使い分けることも一つのポイントと話されました。

講習会の一つ目のテーマは「足関節」。内反捻挫の発生機序を動画で確認し、解剖図で再度固定する関節の場所を確認。「距腿関節」「距踵舟関節」をテーピングで固定することを目的とし、アンカー、スターアップ、サーキュラー、ヒールロック、フィギュアエイトなどのテーピングの巻き方と巻く目的が説明され実技練習が行われました。

10分休憩の後、二つ目のテーマである「膝関節」に入りました。まずは講師より受傷後の復帰を判断する手軽な診断方法が紹介されました。

次に解剖図の確認が行われ内旋・外旋の仕組みと動画で発生機序の確認を行い、Xサポート、スパイラル、スプリットなど膝関節の内旋・外旋制限や膝蓋骨制限・膝関節の圧迫を目的にした巻き方が解説され、実技練習が行われました。

 

全ての受講者が真剣に取り組んでいて、質問も多かったです。

山田先生も各ベッドを回り丁寧かつ分かりやすく指導をされておられ、受講者に一つでも多くのことを学んでもらいたいという情熱が伝わってきました。

定刻を若干過ぎて終了しましたが、その後も受講者の質問に答えておられました。

「非常に勉強になった。家でも練習したいので講習会で使ったテープを早速買って帰りたい」と言って伸縮テープを買って帰られる方もおり、受講者の満足度も高かったと思います。

気付けば、講師・受講者が実技練習に情熱的に取り組んだ結果か、いつしか室温は空調を入れないといけないくらい高くなっていました。