講習会名:学術講習会
セミナータイトル:軟部組織の評価と治療~ASTR・筋膜リリースを中心に~)
日 時:平成26年6月15日(日)13:00~16:00
場 所:全柔協会館4F
参加者数:50名
講 師:松本不二生
肩 書:医学博士・日本整形外科学会専門医
北野学術局長の挨拶・講師紹介後、講義へ移りました。
講習内容は『手技療法ができること』をテーマに、評価から治療・予防までを講師がデモストレーションを行いながら解説され、その後、受講者による実技練習が行われました。
前半は腰痛に対する治療、後半は、頚椎・肩・腕部の痛みへの治療について。腰痛・肩に痛みのある受講者をモデルに上肢・下肢を触診し痛みのある部位の確認とストレッチを行いながら可動域の確認を行い、効果的な手技療法を行うための評価・治療法について説明をされました。
特に痛みの評価については患者からの「主観的評価」と本来の痛みの部位が異なることも多いですが、患者の主訴を組み入れながら、「客観的評価」を併せた評価をすることが重ですだと話されました。
一般的な評価方法や今回講義した評価方法の問題点も述べられ、それらに対する解決策についても話されました。
手技療法については、筋内の短縮・硬結した部位を手指で圧迫固定しながら、自動・他動のストレッチを行うアスターと呼ばれる療法と筋内の短縮・硬結を手指などで圧迫をかけたまま、ゆっくりと伸長させ治療する筋膜リリースについて講義され、実技練習では、各ベッドでも受講者がそれぞれ実践し、講師が順番にまわり丁寧に指導されました。最後に、受講者からの質疑が行われ講義は終了しました。