講習会名:ロルフィング®から見えてくるカラダ
日時:平成30年8月26日(日)14:00 ~ 17:00
場所:全柔協会館4F
参加者名:35名
講師:佐藤博紀
肩書:TEN代表、RISI公認ロルファー

まず最初にロルフィングについて、商標登録がなされているものであり、協会の認定が無ければ公然では使用することはできないが、理論や身体へのアプローチ方法として、明日からの臨床に役立てて欲しいと願う気持ちが伝えられました。

講義では、“身体の面・軸がズレることの代償として機能不全や痛みが発生する”“痛みを取る施術ではなく、姿勢の歪みを正すことや身体の動きを正常なものにする”といったロルフィングの概念を説明されました。筋肉の層を4つに分類し、どの層に代償が現れているのかを探すといった興味深いものでした。講師の説明の中には学会や文献の言葉を引用されたお言葉もあり、すごく説得力がある講義でした。

実技は3部構成で行われました。まず第1部では、同一部位でも筋肉の層ごとに硬さや動き方が異なる点を感じるというものでした。患者役の受講者はベッドに横になり、施術者役の受講生が筋肉を動かし、もう1人がそれを確かめるという3人1組で行う形式でした。第2部では、左右の足の上げにくさ、動かしにくさから、全身の筋肉や組織の繋がりを感じるというものでした。先ほどの3人1組で行った後、1人1人の違いを体感するため、ベッド1列を続けて確認し合いました。第3部では、姿勢の歪みから、代償が現れている部位を見つけ、アプローチしたい筋肉の層を特定し、上下、左右、時計回り・反時計回りのどの方向に抵抗があるのかを感じるというものでした。