講習会名:運動器超音波観察セミナー
タイトル:症例発表会(全国)
日 時:平成28年11月20日(日)14:00~16:00
場 所:全国柔整鍼灸協同組合 東京事務所
平成医療学園専門学校 第1校舎7階(大阪)
全国柔整鍼灸協同組合 福岡事務所
参加者数:12名
講 師:筋・骨格画像研究会 専属講師
症例発表会では、超音波画像観察装置をお持ちの方、現在講習などに参加し勉強をされている方と研究会講師の知識・技術向上を兼ね、東京、福岡、大阪とテレビ会議で繋ぎ筋・骨格画像研究会症例発表会が行われました。
はじめに竹本研究会会長より「柔道整復師が科学的根拠ということで患者様に説明できるアイテムとして患者様のことを思って、超音波画像観察装置というモノを広めていきたい」と講師と参加者に伝え、発表会が始まりました。
①東京の後藤先生
「超音波画像観察装置による骨癒合観察の注意点」ということで、左手骨折の観察を発表。超音波画像観察装置により、
骨折部の状態を随時観察することで仮骨形成や骨癒合状態の目安になるが、定期X線検査を行わずに、超音波画像観察装置の侵入像のみにとらわれていると、転移を見逃す恐れがあるため、定期的な検査による全体像の把握と超音波画像観察装置画像による曲線特性を理解することが重要であると発表。
②福岡の田中先生
「超音波画像観察装置における鎖骨骨折の経過観察」ということで、左鎖骨骨折の観察を発表。
受傷1週間目から7週間目の症例画像を使用し説明。最後に超音波で骨を検査する場合は、線上高輝度に映る骨の連続性や、
骨折の際の骨面のとぎれ、その深部に映る音波の透過度に注目することと発表。
③平成医療学園の竹本先生
「内側側副靭帯損傷」を発表。症例画像を使用しながら、
深層の半月大腿靭帯の損傷があることは一目瞭然であるが、深層部と浅層部の間にみられる低超音波画像観察装置エリアは脂肪層が肥厚し、
貯留した組織液と考えられると発表。
③平成医療学園の宮嵜先生
「筋損傷における超音波画像観察装置症例について」を発表。
外傷所見、超音波画像観察装置画像所見など、それぞれの画像を使用し、超音波画像観察装置検査は筋損傷の経時的変化の観察に有用ではないかと発表。
⑤平成医療学園の松本先生
「胸郭出口症候群の一症例」を発表。
⑥平成医療学園の西尾先生
「慢性膝痛に対する超音波画像観察装置判断の意義」について発表。
慢性膝痛患者に対し、超音波画像観察装置を用いることの有用性について検証した結果、
慢性膝痛疾患に対して、超音波画像観察装置を用いることにより適切な物理療法や運動療法を導入することができました。
適切な治療により、関節可動域の改善、ADLおよびQOLの向上につながったと考えられる。超音波画像観察装置を慢性膝痛患者に用いることにより、
膝関節腔内の綿維化様変化の観察が可能であったと発表。
⑦平成医療学園の山根先生
「下肢超音波画像観察装置観察のピットホール」について発表。
超音波画像観察装置画像を用いて説明。
結果として、超音波画像観察装置観察は局所の画像はよく観察できるが、全体像の把握が難しいため、観察結果を見誤ってしまうことがあります。
しかし、肋骨骨折や腓骨下端骨折は局所をピンポイントで観られる超音波の方が見やすいと発表。
各発表終了後、各接続先の会場からの質疑応答があり、固定方法やその後の経過など発表から少し踏み込んだ内容の質問や今後も継続して本症例を継続して見ていって欲しいなど活発な意見交換が行われました。
症例発表会では実際に接骨院等で勤務する発表者の症例に基づいていたため、
超音波画像診断装置の効果的な使い方について、とても有意義な時間になったのではないかと思いました。
普段何気なく超音波画像観察装置画像を取っている先生は、超音波画像観察装置画像は局所しか見られないので全体的な把握を行うには
他の検査も患者さんにしてもらうようにし、総合的・客観的な目線で判断していていただくことで、患者にも今以上に信頼されていくのではないかと感じました。
最後に、松本先生より「発表した方も勉強になりました。超音波画像観察装置をお持ちの先生はまた参加していただきたい。」と伝え、発表会は終了しました。
全国柔整鍼灸協同組合 東京事務所
平成医療学園専門学校 第1校舎7階(大阪)
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