講習会名:学術講習会
日 時:平成26年11月16日(日) 時間:10:00~13:00
場 所:福島医療専門学校 第4校舎
参加者数:24名
講 師:横川道義
肩 書:日本KTプロフェッショナル研究会 いわて東北支部 支部長
まずKTテープproの概要についてのお話があり、世界ではロンドンオリンピックの1~2年前から使用され現在トップアスリートの7~8割が使用しており、日本においては普及が遅れているとの説明がありました。
KTテープproの効果は、痛みの軽減・筋温アップ・ウォ-ムアップ効果・筋パワーのアップ・筋エネルギー効率と持続時間のアップ・乳酸(疲労物質)の軽減等デ-タを基に証明されていることを紹介されました。
KTテープproの構造の特長は合成繊維素材でヨレが少なく高い伸縮性があり、また改良を経て糊が強くなり水に強く数日貼付可能であると説明されました。
KTテープproは使用時のデータをとることで科学的エビデンスがしっかりと存在し、目的に合った正しい貼り方をすれば、従来のキネシオタイプテープと比較すると効果の出方がまったく違ってくると説明されました。
KTテープpro使用時はその目的を明確にすることが大切で、痛みのコントロールが目的なのか、または強化したい筋肉の出力を上げるのが目的なのかを判断して使用しなければならないと説明されました。
またKTテープproの効果的な貼り方として筋肉の収縮方向に合わせ筋肉では10~20% 関節・靱帯では30~50%テープを伸ばし、粘着面に油分を付けないように手で触らないようにと注意点をお話しされました。
以上の座学をもとに実技に移り、各々ペアとなり各部位(膝、ふくらはぎ・足底部~アキレス腱、大腿部表裏、背部・腰部・肩部・臀部)にKTテープproを貼る練習をされました。
最後に医師・理学療法士・作業療法士のKTテープpro研究会への入会が徐々に増えてきているので、医科に拡がりきる前に柔整業界で知識と技能を修得し戦えるよう一緒に勉強していきましょうと締め括られました。
講師の横川先生が全柔協会員ということもあり、終始和やかな雰囲気で質問もその都度出ておりました。受講者は集中力をもって受講され、未だ日本ではそれほど拡まっていないKTテープproの特長を理解しその貼り方を我先に自分のものにしようと真剣に練習されていました。