講習会名:運動器超音波観察セミナー
タイトル:初級編・下肢、中級編
日 時:平成29年9月24日(日)初級編下肢10:00~13:00、中級編14:00~17:00
場 所:全国柔整鍼灸協同組合 福岡事務所
参加者数:初級編下肢 5名、中級編 6名
講 師:筋・骨格画像研究会 専属講師
今回の講習会では、前回(入門編と初級編上肢)の復習から始まり、初級編下肢の講習に移りました。初級編下肢では、股関節アプローチについて観察対象は大腿骨頭・大腿動脈・腸腰筋・縫工筋で、ランドマークは大腿骨頭・大腿動脈・臼蓋と説明があり、大腿骨頭頸部短軸走査と長軸走査の説明後、股関節の実技が行われました。次に、膝関節アプローチでは、観察対象は膝蓋骨・膝蓋靭帯。ランドマークは大腿骨・脛骨と説明後、膝関節の実技が行われました。その後、足関節アプローチでは、観察対象は前距腓靭帯・三角靭帯で、ランドマークは腓骨・距骨と説明があり、足関節の実技が行われました。最後に、Osgoodについて症例画像で説明があり初級編下肢の講習は終了しました。午後からは、中級編の講習会が行われました。肩関節アプローチでは、前方走査・後方走査・滑液包、肘関節アプローチでは前方走査、内側走査、外側走査について、それぞれ資料の解剖図、MRI画像、エコー画像で説明があり、その後肘関節の実技講習と、症例の紹介として野球肘について講習が行われました。手関節アプローチでは資料のエコー画像で説明があり、手根管症候群とTFCC損傷のポイントの紹介がありました。股関節アプローチでは、大腿骨頭頸部長軸走査、短軸走査について資料のエコー画像と症例画像で説明と、大腿部中部の短軸、長軸走査の観察のポイントの説明がありました。膝関節のアプローチでは、資料の解剖図とエコー画像で膝蓋靭帯の説明があり、分離膝蓋骨は症例画像での説明が行われました。足関節アプローチについては資料の解剖図、エコー画像で前距腓靭帯の抽出方法、骨折の症例画像で説明があり、合わせて鵞足と半月板断裂の説明が行われました。最後に、肋骨の実技講習が行われました。締めくくりとして講師より「エコーは座学だけでは理解が難しい。画像で描出した方がわかり易いですし、楽しい。まずは描出しやすくなる画像が大事。そして、その画像を出せるようになること。」と受講者に伝え、講習会は終了しました。