講習会名:機能訓練指導員養成講習会初級
タイトル:マシンを用いた機能訓練
日 時:平成29年7月23日(日)10:00~17:00
場 所:酒井医療株式会社関西営業所
参加者数:18名
講 師:小幡太志 宝塚医療大学理学療法学科教授
講 師:齋藤清昭 パワーリハビリテーション上級指導員
前半は、小幡先生による老年学についての講義でした。加齢に伴い、感覚機能(瞳孔が小さくなる、味覚低下)や、自律機能(血圧が上がりやすい)をはじめ、様々な機能が低下していくということでした。
介護者は、それらを踏まえて要介護者との接し方を変えなければならないと話されていました。また、講師自身の経験(年齢とともに変化した身体について)を挙げながらのお話しもあり、受講者にも笑いが生まれる場面も見られました。続いて行われた動作介助についての講義では、受講者を要介護者に見立てて、講師自ら手や体の添え方の実演もあり、受講者同士で互いに実践しあう場面もありました。
齋藤先生による前半は、パワーリハビリテーションについての講義でした。定義や目的など、基本的な内容を中心に行われ、「マシントレーニングはすぐに結果が出るものではないので、3ヶ月は継続して取り組むことが大切。」、「モチベーションを維持させるためにも、姿勢や歩き方などの小さな変化に気付いてあげよう。」というお言葉がありました。また、声掛けの良い例・悪い例を取り上げながらのお話しで、受講者は、前かがみになりながら聞いていました。
その後は3グループに分かれ、実際にマシンに触れながら、器具の仕組みや取り扱い方、意識させるポイントや効果の出る箇所など、細やかに説明がありました。「間違ったやり方が身に付かないよう、初めにきちんと指導することが大切だ。」と話されていました。受講者自身が実際にマシンに触れてみることで、「こう動かすんだ。」と新たな発見をされた方もいました。
また実際の現場で接している利用者との今後の指導方針について、受講者同士が話し合う場面も見られました。別グループは体力測定について、意義や正しい計測の方法についての説明があり、最後は受講者同士で実践しあいました。